先生によって教え方が違うのは、中学校も小学校も同じです。
でも中学校は教科ごとに担当の先生が変わるので。
先生によってやり方が違いすぎると、生徒は混乱してしまいます。
英語さー。いきなり暗唱やるって言うんだよ!
予告なしはキツイ!覚えてるわけないだろ。
習ってないのに、ワークやれとか。どゆこと?
他の教科は違うのになー。
これは長女ちょこの通う中学校で実際にあった話です。
英語だけが、授業の進め方がわかりにくくて。
授業にあわせて予習をしようにも、できない状態が続いていました。
予告なく教科書本文の暗唱や小テストがあったり
習ってないはずのところまで、大量にワークの宿題が出されたりしていました。
定期テスト前の提出課題、英語だけいっぱい残ってるよー!
定期テスト前も、英語の課題だけ大量に残ってるという状態だったので。
授業の進度に合わせるのは、やめることにしました。
学校は「発表の場」
文法は、毎日『NHK中学生の基礎英語』を聴いていたので問題ないようでしたし。
学校の英語の時間は「発表の場」だと割り切って、自学でどんどん進めることにしました。
【基礎英語】記事一覧
学校の進度に関係なく、自分のペースで進める
授業通りにノートを進めなくて大丈夫かな?
ノートの書き方の指示のある先生だと、ひと工夫必要かな。
ノートの書き方の指示がある先生の場合は
別のノートを作るなど工夫する必要があります。
その場合は、やや面倒ですが
何回も英文を書くことで、Writingの練習にもなるので。
結果的には、自分の力になります。
自主学習のノートを提出すると、加点がもらえる場合もあるみたい。
ちょこの場合は、ノートの書き方の指示がない先生だったので。
直接授業用のワークノートに書くことにしました。
自分で先に進めておかないと、20ページやれとかいきなり言われるし!
英語の自学(予習)の進め方
ちょこのやり方を紹介します。
1.単語の意味調べ
出てくる単語で意味のわからないものは、すべて調べます。
意味だけではなく、品詞や読み方もいっしょに調べます。
文法がわからなくても、単語の意味がわかっていれば何とかなるので。
「意味がわからない単語はない」状態にしておきます。
意味調べは、『教科書ガイド』を使って時間短縮します。
「辞書を使って調べる」も勉強の一つなのですが。
中学生は忙しいので、省く選択も大事だと考えました。
2.和訳(スラッシュリーディング)
教科書やワークの文章をノートに写して、意味を書いていきます。
このとき日本語の語順に直すのではなく、英語の語順のままのスラッシュリーディングで書きます。
英語の語順に慣れるために、あえて訳をそのままの語順で書いています。
スラッシュリーディングの例
London has many famous places.
(ロンドン/ある/たくさんの/有名な場所)
My favorite place is this tall clock tower.
(私のお気に入りの場所/~です/この/高い/時計塔)
It holds four small bells and one big bell,Big Ben.
(それは/~を所有する/4つの小さなベル/~と/1つの大きなベル/ビッグベン)
The bells play a short melody every hour.
(そのベル/演奏する・鳴らす/1つの短い曲/1時間ごとに)
You hear it at school every day.
(あなたは/聴く/それを/学校で/毎日)
三省堂『NEW CROWN』中学英語1年 Lesson 4 -My Favorite Places-より
スラッシュリーディングに慣れると、長文読解で使えます。
実際ちょこは、ワークの長文問題を見ただけで「うわぁ」となっていました。
なにこの長いの!こんなのできないよ。
前から前から意味を取っていくと、内容がわかりやすいよ。
あ、なるほどー!
3.音読・暗唱
教科書やワーク等の文章を、暗唱できるようになるまで何度も音読します。
文法を「頭で」理解するのではなく、「身体に」体感で覚えさせるためです。
何度もくり返して声に出すことで、耳や頭に英語の語順や単語・文法をしみこませることができます。
家でここまでしておくと、どんな授業でも対応することができます。
家でしっかりと理解しておくことで。
どんな授業であっても、とまどうことなく発表やグループワークに専念できるようになりました。
中学校の英語の授業
小学校までは「英語に親しむ」ということで、文法は勉強していませんでした。
でも、中学校からは、しっかりと文法を学習するものだと思っていました。
授業で英文法をしない
地元の公立中学校では、英語の時間にカードゲームをしたり、単語あてクイズをしたり。
まるで小学校低学年のような授業ばかりが続きました。
1学期の途中からは、英作文の宿題が出ましたが。
それも文法の解説はほぼなし。
英文を丸暗記して、その通りに書けるかテストするものでした。
満点じゃなかったら、再テストあるんだよ!
教科書通りに授業が進まない
びっくりだったのは、教科書通りに授業が進まない、ということ。
単語の意味や本文を書く専用のノートを配られていたものの。
ノートを板書するような授業が、ほとんどなくて。
「Listening」と「Speaking」を重視している授業でした。
いきなり意味調べや暗唱しろって言われるよな!
習ってないとこのワークなんて、解けないよ!
他の教科と違うところが多すぎて、クラスメイトも学習のペースがつかめないようでした。
2学期になっても、英語の授業はあいかわらずで。
文法の解説はあまりなく。
(たまに解説の映像を見る程度)
英語に関係ないスライド作りだったり、話し合いの時間になったりしていたようです。
変化していく中学校の英語の授業
英語は言語なので、「相手とのコミュニケーション」「発表」を重視するのは仕方ないです。
文法を教えてもらっても、自分で使えなければ意味がない。
漢字と同じように、自分で練習して自分で習得していくしかない。
文法を「頭で」理解するのではなく、「身体で」体感して覚える。
「使える英語」を身につけるための授業なのだとは思いますが。
でもなんの説明もなく、いきなりでは
ついていかれない生徒もいます。
英語の予習やりたいんだけど。次に何やるかわかんないんだよね。
あまりにも他の教科とやり方が違うため、困っている子もいました。
2021年 中学校の学習指導要領改訂を迎えて
小学校は2020年、中学校は2021年に学習指導要領が改訂されました。
特に「英語が大きく変わる」とずっと言われていました。
中学校の授業では、オールイングリッシュで進められるという話もありましたが。
うちの中学、全然オールイングリッシュじゃないよ?
公立は学力の差が大きいので、一律に変えるのは難しいのでしょう。
それに教える先生によっても、かなり違いがあります。
教え方が上手な先生ならいいけど、そうでないことも多いので。
「教えてもらう」ではなく「自ら学ぶ」姿勢
中学校からは教科別に先生が違っていて、教え方や授業の進め方もそれぞれ違う。
「教科書のここまでを、こんな風に進めますよ」と、単元の最初に示してくれる先生もいます。
でも、ほとんどの先生は違います。
塾に通って、塾の先生の敷くレールに載っていれば、安心して学習できるのかもしれませんが。
それではまた、塾の先生の教え方に左右されてしまいます。
学校や塾の先生に「教えてもらう」のではなく「自ら学ぶ」。
自分に足りない部分を知っているのは、自分だけ。
「足りない」部分を「おぎなう」ために学習する。
授業の進み方に関係なく、自分のペースで進めていく。
わからないところがあれば、先生に聞く。
『英語』という教科だから、できるはず!
中学英語『教科書ガイド』
英語は『教科書ガイド』があると、とても便利です。
- 単語の意味調べができる
- くわしい解説がある
- 定期テスト対策ができる
別売りのCDもありますが、教科書のQRコードを読み込めば音声を聴けますので。
CDはなくても大丈夫です。
1. 単語の意味調べができる
一つ一つ辞書で調べる時間も惜しいので。
新出単語は『教科書ガイド』を書き写しています。
新出以外で意味のわからない単語があった時は、辞書で調べています。
2. くわしい解説がある
教科書の重要な部分のくわしい解説が載っています。
疑問はすべてこの一冊で解消できます。
3. 定期テスト対策ができる
『教科書ガイド』には定期テスト対策用のページもついています。
学校で配られているワークやプリントとこの対策ページだけでも、かなりの分量になりますので。
定期テスト用の演習量としては充分でした。
他に問題集を買わなくていいので助かります。
『教科書ガイド』を使った英語の予習ノートの作り方について、こちらでくわしく解説しています。
『教科書ガイド』は、学校で採用している教科書の出版社ごとに内容が違います。
自分の教科書を見ればいいのよね。
このブログでは、小中学生向けの勉強法や教材、時短レシピなどを紹介しています。
よかったら読んでみてくださいね。
記事を内容別にまとめてます
こっちの記事も読んでみてね。
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