2024年3月、長女ちょこが地元公立トップ高校(偏差値68)に合格しました。
けっきょく最後まで、塾なし通信教育なしで。
家庭学習のみで、高校受験を乗り切りました。
- 塾なしで情報を手に入れる方法
- 受験勉強のすすめかた
- 今だからわかる反省点
- 志望校に合格するための戦略
など。
わたしたちの経験が、これから受験を迎える子たちにアドバイスになればと
備忘録として書き残すことにしました。
少しでも参考になれば、うれしいです。
塾なしで情報を手にいれる方法
塾通いをする理由として、学力向上以外に”受験情報を手に入れる”も挙げられます。
昔なら、そうでした。
でも今はネット社会。
情報はいくらでもネットで手に入れられます。
わたしは以下の情報について、ネットで調べました。
※リンクをクリック(タップ)すると、該当の内容がすぐ読めます。
情報① 内申点の計算方法
都道府県によって、かなり内申点の計算方法が違うみたいですね。
内申点の計算方法は、県の教育委員会の公式サイトに載っていました。
ウチが住んでいる県を調べると
中1の内申
+
中2の内申
+
中3の内申×2~3倍(教科によって違う)
で評価されているとわかりました。
中1の時から、しっかり内申を取った方が、受験に有利みたいよ。
わかった! がんばるよ!
中学入学時に内申の大切さを伝えていたので、どうすれば内申が上がるのか、自分でも考えていたようです。
他にも
〇〇県 内申点
〇〇県 内申点 計算方法
などのキーワードで検索すると、いろんな情報が得られます。
情報② 検定類の加点など調査書について
内申点だけではなく、英検などの検定類の加点や部活の実績などについても調べました。
ウチの県の場合だと、学校によって違うようです。
調べてわかったこと
- 公立高校で検定類が加点されるのは、推薦入試のみ。
一般入試は加点なし。 - 私立高校は加点があるところが多い。
- 部活動は全国大会出場レベルでないと、実績にならない。
- ボランティア活動は評価対象になる。
いずれも時間のかかることなので。
中学入学前に、しっかり調べておいた方がいいです。
ボランティア活動は、もともとは学校以外の居場所つくりのための参加でした。
でも実際に活動してみると、地域の目上の方々との関わりで成長を感じられたので、良かったです。
面接でボランティアのこと言ったよ!
面接でのアピールポイントにもなったようです。
ただし、子どものタイプによって向き不向きがあるので、無理強いは禁物です。
次女ぬーぴーはあまり社交的なタイプではないので、同じボランティア活動は拒否されました。
でも、他の自分にできると思った活動には参加しています。
情報③ 内申点と当日点の関係
内申点と当日点の比率や関係性も、各都道府県ごとに違っているようです。
また、入試日時や形式・募集人員なども年度によってちがうので。
教育委員会の公式サイトは、たびたびチェックしていました。
長女ちょこの志望校である地元公立トップ高は、「内申点はあまり関係ない。当日点のみで合否が決まる」と言われていましたが。
県立である以上、まったく内申点を見ないということはない、という意見もあり。
安心のためにも、ある程度の内申点を確保できるよう、がんばっていました。
こういう地域独自の情報は、地元密着型の塾のブログが参考になりました。
「〇〇県 高校受験 塾 ブログ」「〇〇高校 塾 ブログ」といったキーワードで探しました。
情報④ 自分の立ち位置
塾なし受験で一番ツラいのが、自分の立ち位置がわかりにくい点。
「校内模試で5教科合計450点以上ならA高校、400点以上ならB高校」
といった目安となる数字はあったんですけれど。
他の学校の状況がわからないので、これだけでは不安でした。
だから現在の立ち位置を知るために、受験者の多い全県模試と、塾開催の志望校判定模試を受けました。
模試の情報もネットで調べました。
模試自体は、他にもあったんですけれど。
志望校の受験者が多そうな模試だけを受けることにしました。
受験勉強に影響がでないよう厳選しました。
模試は中3になってから受けました。
あまり早い時期から受けても、母体数(模試を受ける人数)が少なければ、正確な判定はできないと思ったので。
模試は現在の立ち位置を知るだけではなく、今の自分に足りない分野を知るのにも役立ちます。
塾主催の進学セミナーで知った、偏差値別合否判定の分布図も参考になりました。
進学セミナーでの情報は、あらかじめ調べていたものばかりでした。
それでも、志望高校の先生からの情報は貴重でしたし、分布図という貴重な資料も得ましたので。
参加して良かったと思っています。
受験勉強のすすめかた
各時期ごとに、どのような勉強をしていたのか・どんなことに気をつけていたのか・今だからわかる反省点について紹介します。
中学入学前
中学入学前から、3年後の高校受験を見すえて用意をしていました。
過去記事でくわしく紹介していますので、よかったら読んでみてください。
また、中学入学にあわせて『中学生の基礎英語』を始めることと、『読売中高生新聞』の購読を決めました。
基礎英語と中高生新聞ともに、効果がありました。
やっててよかったと思っています。
中学1年生
小学校時代は、わたしが計画表を作って、細かく学習状況をチェックしていましたが。
もう中学生になったからと、いったん手を放しました。
(本人が管理されるのを嫌がったからというのもあります)
ですが、特に英語の成績が良くなかったのと本人の希望もあって、引き続き計画を立てていくことになりました。
このあたりも、過去記事で紹介しています。
それでもいずれは自分で計画を立てるようになってほしかったので。
書きやすそうな手帳を買って、試してみることにしました。
中高生が使いやすいよう工夫されている手帳です。
高校生になっても使うよ~♪
志望校に合格した今、ちょこはこのNOLTYスコラ手帳を使って、自分で課題の予定を計画して勉強するようになりました。
中学1年生の頃は、まずは中学校の生活に慣れること。
そして日々の学習に抜けもれをつくらないことだけ気をつけました。
普段は学校のワークをがんばって、試験前に復習して。
テストが終われば、まちがえた部分を直す。
そして長期休みのときに総復習をする。
目先のテスト結果に一喜一憂することなく
まちがえた部分があっても、次にまちがえなければ良い
これだけは意識していました。
中学2年生
2年生になっても、基本は1年のときと同じ。
抜けもれがないよう、復習に力を入れました。
2学期の終わり頃に、学校から受験用の総復習教材(『整理と対策』『新研究』といったいわゆる”厚物”)が配られました。
冬休みの課題として出されていた中2の既習分は、早めに終わらせていました。
ただ・・・この時に課題として出されていたところだけではなく、中1部分もしておけば良かったかなと今さら思います。
3年生になると、なかなか1・2年の復習の時間が取れなかったのよね。
委員会や部活が忙しかったから、仕方ないでしょー!
ちょこは放送文化部に所属していたんですが、日々の発声練習以外にも放送の原稿書きや行事の司会の練習など。
かなり毎日忙しい部活でした。
さらに引退の時期が一番遅かった(確か11月頃)のが、誤算でした。
まさか吹奏楽部より遅いとは思わなかった!
毎年全国大会に出場しているので、内申の面では良かったんですが・・・。。
この時期は、他にも『思考力アップ数学』や『かずお式中学数学ノート』に取り組んでいました。
数学は演習の量も大事なので。
学校のワークだけでは足りないと思います。
苦手な図形や関数も、【かずお式中学数学ノート】のおかげで克服できました。
中3になる前には、リビングの収納を見直して受験勉強しやすい環境を整えました。
デスクワゴンの上には、受験用の問題集などを置けるようにしました。
学習環境を整えることで、より「受験生になったんだ」と意識するようになったみたい。
中学3年生
3年生になってから、どのように受験勉強をすすめていたのか紹介します。
春休み~1学期
春休みの課題として出ていた厚物で、1・2年の復習をしていました。
他にも、別に購入した【中学1・2年 5科復習ワーク】で総復習。
受験研究社さんのワークやドリルは少し難しめですが、やりきると力がついてると実感できます。
小学生時代も、よくお世話になっていました。
GWまでは授業もほとんど進まなかったので、その間に”厚物”で少しずつ復習を進めていました。
厚物のまちえた問題には印をつけて、もう一度解き直ししました。
(何回もまちがえた時は、ルーズリーフに解き方をまとめていました)
これはわたしが作ったものです。
でも受験直前期には、ちょこも自分で重要ポイントなどをまとめていました。
夏休み
早めに受験勉強に専念できるよう、中3の数学・英語を先取りしようと考えました。
ですが、実際に取りかかってみると、数学の先取りにすごく時間がかかってしまっていて。
自力で進めるのは大変そうでした。
なので早々に先取りはあきらめて、まずはこれまでの復習に力を入れることにしました。
【復習に使った教材】
- 自由自在 中学数学問題集
⇒ 【高校受験対策】ワンランク上の実力がつく『自由自在 中学数学問題集』レビュー - かずお式中学数学ノート
⇒ 【かずお式 中学数学ノート】圧倒的な演習量で数学の実力を底上げ!
塾なし家庭学習のみのウチにぴったりの、頼れる教材です。
先取りをする必要のない国語・社会・理科は、『全国高校入試問題正解 分野別』をガンガン解いていきました。
正解した問題番号に〇、まちがえた問題番号に×をつけて、まちがえた問題のあるページにふせんをつけました。
(解き直しがしやすいように)
終わってみて思うのは
『全国高校入試問題正解』に早めに取りかかるのは、得意教科だけにしておいた方がいいかも
でした。
ちょこは国語・社会は得意なので、サクサク進められたのですが。
苦手な理科は、かなり苦戦してて時間がかかってましたので。
苦手教科は、しっかり基礎を固めてから受験用問題集に取りかかった方がいいです。
受験勉強できる時間には限りがありますので。
取捨選択が必要になります。
というのも。
夏休み明けの模試で、理科の点数があまりにも悪くて。
応用・入試問題よりも先に、基本部分の問題点の洗い出しが必要になったからです。
夏休み前に気づけば、苦手克服にもっと時間をかけられたのに!
これまでのテストで点が悪くなくても、意外な部分で苦手が発見されることがあります。
定期テストは短期記憶で乗りきれますが、きちんと理解できていないと、模試や入試では得点できません。
中3の夏休みまでは、基礎部分の確認をしっかりするのがおすすめです。
入試問題や過去問の対策は、2学期以降でも間に合います。
それに高校生になったら、中学校で習っていた基礎部分がすべてできることが前提で授業が進んでいきます。
高校でつまずかないために、基礎(土台)部分をしっかりと作り上げていくことが大事です。
2学期
夏休み明けに、全県模試と校内模試とがありました。
どちらも数学・英語がとても良かったんですが、理科が悪くて。。
このままではマズイかなと思って、理科のテコ入れを始めることにしました。
使用した教材は、『高校入試「解き方」が身につく問題集 理科』です。
『高校入試「解き方」が身につく問題集 理科』は、分野ごとに「解き方」をひとつひとつ解説してくれている問題集です。
ちょこはこの問題集のおかげで、次の10月模試や中間テストで理科の点数が爆上がりしました!
ただし・・・理科にテコ入れした分、数学が手薄になってしまい。。
(夏休み明けの校内模試で、数学で99点取っていたという油断もあったみたい)
中間テストの数学では、60点と急降下。
数学の先生に「どーした??」って心配されちゃったよ~。
99点の次が60点じゃ、先生も心配するよね。。
「ちょっとくらい勉強してなくても、数学できてるから大丈夫~」と油断して、中間テスト週間のとき数学は復習しなかったらしいです。
1教科に片寄らず、まんべんなく5教科復習しないといけないな、と思い知らされた出来事でした。
2学期は行事が多く、部活などで疲れていて帰りも遅かったので。
受験勉強は土日にしていました。
11月には、習ってるダンスの発表会やボランティアの活動報告会など。
これらの予定も土日に入るので。
いかに効率よく受験勉強を進めていくか、よく悩んでいました。
たびたび計画表を変更していました。
最初の計画では、きちんと全部復習できるようにしていても。
時間が足りずに、必要最小限に削ったりしていました。
2学期の期末テストが終わったあたりから、学校での面接練習が多くなりました。
面接練習で、最近のニュースについて聞かれたよ。
中高生新聞を読んでて良かった~!
小学生の頃は、ニュースにまったく興味を持たない子でした。
でも【読売中高生新聞】を読み始めてから、だんだんと興味を持ってくれました。
【読売中高生新聞】読むことにして正解でした。
【読売中高生新聞】について、くわしく紹介しています。
⇒ 【読売中高生新聞】3年間購読してわかったメリット・デメリット
高校について調べたり、志望動機をまとめる時間もあって。
自分の将来に向けて考えることが多くなりました。
この頃から「やっぱり公立トップ高校合格に向けてがんばる!」と決意を新たにしていたようでした。
冬休み
数学は、冬休み前に『三平方の定理』まで終わっていたので。
冬休みから志望校の過去問に取りかかりました。
参考のために受けた塾の志望校判定模試には間に合わなかったので。
結果は今イチでしたが。
でも、この志望校判定模試でどの辺りが弱いのかわかったので。
受けて良かったです。
冬休みの勉強は、課題にもなっていた厚物での復習と、志望校過去問5年分を一通り。
それに併願の私立高校の過去問(オープンスクールでもらったもの)を。
まちがえた問題はコピーしてノートに貼って、解き直ししていました。
家にコピー機があると、解き直しノートを作るのに便利です。
それにちょこが進学する高校では、英語の予習をするときに、教科書本文やワークのコピーをノートに貼ってもいいみたいなので。
これからも活躍しそうです。
自宅でコピー機代わりに使えるプリンターについて、紹介しています。
⇒ 【コスパ最強!】おすすめスキャナー付プリンター ~くり返し学習で学力アップ~
私立高校 入試直前期
私立高校の入試科目は、国数英の3教科のみ。
受験日は1月末だったので、年明けの模試以降は3教科を中心に勉強していました。
英語は得意な方だったのですが、模試の長文読解で点が取れなかったので。
理科で効果のあった『高校入試「解き方」が身につく問題集』の英語を解くことにしました。
問題文のどこに気をつけるべきなのか、解説してくれている問題集です。
『読解編』と『文法・作文編』『リスニング編』があります。
いずれも、とてもくわしく解説してくれています。
それと、読売中高生新聞や基礎英語テキストの英語長文を読んでいました。
いろいろ読んで、英語長文に慣れないと!
自分で決めて取り組んでいる姿に、成長を実感しました。
私立高校の過去問は、オープンスクールでもらった去年分のみをしました。
併願推薦での入試で、ほぼ合格が確実だったというのもあって。
私立高校対策は、あまりしませんでした。
むしろ当日に欠席しないよう、体調管理にかなり気を使っていました。
私立高校 入試後
私立高校の入試が終わってから、公立高校の入試本番まで。
丸1ヵ月しかありません。
なのでこの時期は、社会理科の復習と数学の解き直しに集中しました。
(国語・英語は、ほぼ勉強時間ゼロ)
得意なはずの社会ですが、過去問や模試で年代の並び替え問題が苦手だとわかったので。
『高校入試「解き方」が身につく問題集』の社会を投入。
わかりやすくまとまった年表で、知識を整理できます。
できれば夏休みにやっておきたかったな。
志望校の過去問も、もう一回ずつ解いて時間配分の確認をしました。
学校からも、入試問題演習のためのプリントがたくさん出されていたので。
まちがえた部分はコピーして解き直しノートに貼り、正解するまで解き直ししました。
公立高校 入試直前期
3月に入ると、とにかく解き直しノートの正解を増やすことと、苦手な理科の見直しをしていました。
それと、時間配分の確認。
特に数学。
取れる問題は、ぜったいに落とさない。
問題用紙の表紙裏など白紙部分をまず探して、ていねいに計算すること
これはくり返し伝えました。
私立受験のときに、狭い余白を使って計算ミスしていたから。
公立受験では失敗しないよう、慎重になってました。
志望校に合格するために、できること
ちょこは最後まであきらめずに、できる問題を増やしていた。
これが第一志望校合格につながったと、私は思っています。
入試はテストと違って、100点は目指さなくていい。
合格点を超えさえすればいいです。
入試直前期は、合格点を超えるためにどうすればいいかを、常に考えていました。
これは志望校によって違うと思いますが
ちょこの志望校では、社会・理科で高得点を目指す必要がありました。
だから直前期は、この2教科を中心に対策していました。
ちょこの志望校の入試問題は、高校独自の問題が出されています。
ぱっと見は、応用問題ばかりで難しいように見えます。
でも実際は、教科書で学ぶ内容がちゃんとできるようになっていれば、解ける問題ばかりです。
特に数学がそうでした。
決して多いとはいえない問題数ですが、中学校までに習う内容がすべてできるようになっているか、問われるように作られています。
もちろん中には、難解な発展問題も混ざっています。
でもそういう問題を無理に解こうとしなくていい、と伝えました。
解けない問題に時間を使うよりも、解ける問題を確実に取っていく。
受験では、合格するための戦略を考えることが大事です。
このブログでは、小中学生向けの勉強法や教材、時短レシピなどを紹介しています。
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